礫地盤へ塩ビ管を推進する場合、礫との接触によって外周に損傷を受けることが考えられます。当工法により礫地盤を約7,100m施工していますが、現時点で特に問題が発生していません。
 青森県弘前市の現場において呼び径200、L=17.5m、最大礫径150〜200mm、礫率63%、一軸圧縮強度80MN/u、施工しており、その現場において塩ビ管表面に白い塗装を施し推進を行い先導体撤去後、塩ビ管を回収し状態を確認しました。
塗装は殆ど剥がれ落ち、管表面に筋状の傷は無数に見られましたが、塩ビ管本来の機能に影響(割れ、変形など)は見られませんでした。
 この度(財)下水道新技術推進機構の技術審査証明書の更新において、呼び径250、最大礫径250mm、礫率59%、一軸圧縮強度120MN/u、の礫地盤を立会いの上、実証実験を行い確認して頂きました。
 また、礫地盤推進完了後の塩ビ管外面の状態を直接確認する方法は、現在の所ありません。
当工法ではその状態を推測する方法として、以下を行っています。

  1. 到達立坑に到達して、1m程度坑内に突き出された先頭管の外周の状態を確認して、全管の状態を推測しています。先頭管は推進布設全区間を通過しているため、一番損傷を受けていると考えられるからです。
  2. 推進完了後、管内を観測して異常の有無を確認しています。

今後も礫地盤施工時は、先頭管の状態を見て回収を行い管材メーカーにて、傷の測定強度について調査を行っていく予定です。

当工法では礫地盤対策として以下を行っています。

  1. 先導体前面のカッタ径を塩ビ管径より25mm大きくすることで、塩ビ管外周に滑材が十分行き渡るクリアランスができます。その部分に滑材を注入して管外面を被膜保護しています。
  2. 切羽とテールボイドの安定を図るために、泥水方式で掘削しています。
  3. 推進管にかかる周面摩擦抵抗が過度に多くなっていないか、常時操作盤の計器を監視しています。
玉石用カッタ
坑口部礫の状況(最大礫径150mm)
塩ビ管表面に白い塗装
回収した塩ビ管